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2013年1月 5日 (土)

「花鯛」

「花鯛」 明川哲也 文芸春秋刊

 ドリアン助川さんを知っていますか?明川哲也さんの別名ですが、1990年代にロックバンド「叫ぶ詩人の会」で活動し、ラジオのDJとして若者の支持を集めた「金髪・モヒカン・革ジャン」姿の熱い方です。

 彼の作品『湾岸線に陽は昇る』を読んで、世の中にこんなに不器用でまっすぐで熱い人がいるのだと知り、とても勇気づけられました。世の中に絶望し切っていた、20代の私を支えてくれた本だといっても過言ではありません。

 「花鯛」は4つの物語で構成されていますが、どれも人間の切なさと温かさを感じられる作品ばかりです。なかでも2つ目の「オニカサゴ」はラストで涙がこぼれ出して止まりませんでした。いつもいつもしゃべり続けて止まらない良太くんが語るお母さんとの約束…。久しぶりに泣きました。人間って良いな、そんな気持ちになりました。

2011年2月 6日 (日)

「いじめ・損なわれた関係を築きなおす」

「いじめ・損なわれた関係を築きなおす」 山下英三郎著 学苑社

 SSW協会会長の山下先生の本です。以前から読もうと思っていたのですが、ようやくじっくりと読むことができました。修復的対話(修復的司法)についてソーシャルワークの視点から詳しく書いてある本です。

 修復的司法は世界各地の伝統的地域社会や家族共同体におけるトラブル解決法を源流とし、平和的共生のために昔から用いられてきた手法ですが、改めて見直してみる必要があるように感じました。

2011年1月30日 (日)

「不登校の解法」

「不登校の解法 -家族のシステムとは何か-」 文春新書 団士郎著

 原因探しをするのではなく、家族をシステムととらえる家族療法をもとに不登校の家族と向き合う。家族療法の奥の深さを再確認…。

2010年11月 2日 (火)

「境界性人格障害のすべて」

「境界性人格障害のすべて」 ジェロルド・J・クライスマン&ハル・ストラウス著 VOICE

 BPD(ボーダーライン・パーソナリティー)に関心を持ち勉強しています。まだまだ社会的な認知度は低いですが、そこからは色々な気付きを得ることができます。

「事例で学ぶ家族療法・短期療法・物語療法」

「事例で学ぶ家族療法・短期療法・物語療法」 長谷川啓三・若島孔文編 金子書房

 家族カウンセリングを勉強してから家族療法の本を読むようになりました。まだまだこれからも勉強したい分野です。

2010年10月23日 (土)

「家族療法のすすめ方」

「-システムズアプローチによる- 家族療法のすすめ方」 吉川悟、東豊著 ミネルヴァ書房

『ソーシャルワークの世界では、個々の社会資源を把握しておくことが業務上の最低必要限の役割だといわれています。いわば「どこにどのような援助のための関係者が存在しているのか」という最新の情報を掌握しておくことは、ソーシャルワークのための基本的姿勢だと考えられます。』
『ソーシャルワークに不可欠な視点というのは、『社会的資源の掌握」ではなく、「社会的資源のそれぞれの専門性の相互浸透部分の掌握」であり、「それぞれの間での相関関係の把握」という大きな意味を持つのだということが明確に意識されるようになったということです。』
『社会精神医学の視点では、患者の権利を精神疾患の場合にどのように位置づけるかという問題が最初の中心的課題でした。その後は様々な視点から患者の社会的ネットワークに対する視点が拡大してゆき、その社会的ネットワークの一部に「家族」が位置づけられていたことが、後の家族療法の発展の契機となったといわれています。』
『一般的な相談では、その相談内容から治療者が「診断」し、「病理」を推察していました。これは、診断や病理決定に基づいて治療が行われるべきであるという前提があり、治療のために不可欠な行為であるという理由からだといってもいいかもしれません。一方、システムズアプローチでは、来談者の目的である「困っていることがなくなること」や「より日常に苦痛が伴わなくなること」という非常に実利的な視点に立っています。』
『このように、システムズアプローチの治療構造は、ジョイニングによって「面前のシステム(来談者―治療者)での関係形成」をしながら、治療者の認識的には「治療対象とすべき要素を含むシステム(相互作用の及ぶと判断する範囲のメンバー)を決定する」という二重性を持つものとなります。』
『「情報収集→仮説設定→治療的働きかけ→再び情報収集」というサイクル自体がシステムズアプローチの独自の治療過程であると思われます。』

2010年10月20日 (水)

「認知行動療法100のポイント」

「認知行動療法100のポイント」 マイケル・ニーナン+ウィンディ・ドライデン著 金剛出版

「施設長の資格」

「施設長の資格!-現場力をアップさせ、日本の福祉を変えるエネルギーを生み出す―」 内藤晃著 中央法規 

『施設長の一番大切な役割は、戦略を立案することです。』
『複数のスタッフが力を合わせられるのは共通のゴールに向かうからです。』
『ビジネスにおける重要な指標は、売上高でも市場シェアでもなく、顧客ロイヤリティであると言われています。』
『競争力を得るために一番有効な方策(戦術の一つ)は、スタッフの配置を集結させることです。』
『施設長が、その組織の中では一番法律や制度に精通していなければなりません。』
『新規ビジネスの立ち上げには想像以上のエネルギーが必要になります。一人のスタッフが本気で取り組む迫力が、新規ビジネスの立ち上げには不可欠です。』
『利用者が、高齢者、障害者、子どもであれば、自分の権利を正当に主張できないことがあります。その前提で、自分の仕事、自分の提供しているサービスが三つの眼に耐えられるかどうか常に考えてください。三つの眼とは「利用者の家族の眼」「専門職としての仲間や後輩、上司の眼」「あなた自身の家族の眼」です。』
『お客様を成長・変化させるには「しくみ」が必要なのです。』
『生涯ファンづくりのコツは、実はコミュニケーションの頻度にあり、形に残る感謝の品々(具体的には「手紙」など)が重要なツールになるのです。』
『人材確保が困難な理由は簡単です。職場に魅力がないからです。』
『福祉の現場でも、利用者やご家族から涙ながらに感謝されることがあります。たくさんあります。このような事実を、スタッフ全員で共有するしくみがあるでしょうか。』
『けれども一人ひとりのスタッフが、他人の作成したケアプランや個別支援計画に基づいて介護・支援をするならば、そのスタッフは仕事の達成感を得にくくなります。』

2010年10月 2日 (土)

「境界性人格障害=BPD」

「境界性人格障害=BPD はれものにさわるような毎日をすごしている方々へ」 ポール・メイソン&ランディ・クリーガー著 荒井秀樹、野村祐子、束原美和子訳 星和書店

『ボーダーラインの人たちの感情と私たちの感情に変わりはありません。…ただ違うのは、私たちより物事を強烈に感じ、より激しい形で反応し、自分自身の感情や行動をうまくコントロールできないということです。』
『誰も他人の行動を変えることはできません。障害を持つ人にとってはそれは単なる“行動”ではなく、それまでの人生における“対処法”なのです。』
『二人の関係のうち、半分はボーダーラインの人に責任があり、残りの半分はノン・ボーダーラインの人に責任があると私たちは考えます。』
『境界性人格障害、その人の一部で、その人そのものではないのです。』
『結局、ボーダーラインの人の思考や感情、行動をコントロールできるのは、ボーダーラインである当の本人だけなのです。このことを十分に理解することは、ボーダーラインの人たちの回復―そしてあなた自身にとって―大変重要なことです。』
『彼らの怖れていることが現実に起りそうな時は、怒りの中に逃げ込んだり、避難したり、泣いたり、報復しようとしたり、自分を傷つけようとしてり、不倫をしたり、さまざまな破壊行為をするのです。』
『ボーダーラインの人は、むちゃ食いや嘔吐、見境のない性交渉、万引き、強迫的な買い物、飲酒、物質依存などの衝動的な行為によって、空虚感を満たそうとしたり、自己同一性を得ようとするかもしれません。』
『自傷行為は、圧倒されるような感情的苦痛―たいていは、羞恥心、怒り、悲しみ、見捨てられ感情など―を開放したり、処理するために用いられる対処方法です。』
『ほとんどの境界性人格障害の行動は、一つのことを目的としています。すなわち、心の中の苦悩に対処することです。しかし、ボーダーラインの人たちは、それをさまざまなやり方で行います。私たちの経験によれば、ボーダーラインの人の行動は、大きく二つのカテゴリーに分けられます。「他人へ向かう行動化」と「自分へ向かう行動化」です。』
『生まれながらの性格傾向を変えることが難しいというのは事実です。しかし、境界性人格障害の行動は習慣として学んだものですから、それを捨て去ることもできるのです。また、生物学的あるいは化学的原因に起因する症状の多くは、薬物によって効果的に治療することができます。』
『感情が事実にそぐわない時、彼らは無意識のうちに、事実を感情に合わせて修正してしまうことがあるのです。』
『境界性人格障害は感染症ではありません。…しかし、こうした行動にさらされていると、人は知らず知らずのうちにこの障害に巻き込まれてしまうものです。』
『感情を発散でき、裁かれるのではなく受け入れてもらえると思える安全な場所が、あなたには必要だということです。』
『問題を認めようとしないのは、私たちボーダーラインにとって、苦痛や恐怖をコントロールするための手段なのです。…どうか、心の闇に面と向き合う準備のできていないボーダーラインの人から、否認を剥ぎ取ろうとしないでください。否認だけが彼らを生かしているのかもしれないのですから。』
『…あなたには他人の行動をコントロールすることはできません。…あなたの役目とは、自分自身を知り、自分の価値観と信念に基づいて行動し、自分が何を必要としているかを人々に伝えることです。』
『…自分に何かしら不完全なところがあると認めることは、彼ら自身を恥と自己不信の螺旋に落とし入れることになるのです。』
『ボーダーラインの人の行動を個人的に受けとらないためには、その「原因」と「引き金」を区別することがとても重要です。』
『精神障害のある人は不合理な行いをするものだということがわかるようになると、あなたの中のストレスや緊張は和らぎます。』
『多くのノン・ボーダーラインの人たちは、相手のために物事を取りまとめようとしたり、助けようとしてきたことでしょう。そうすると彼らは、自分が相手を変えられるという幻想を抱くようになります。しかしこれは、ボーダーラインの人の人生を変えられる唯一の人―つまり彼ら自身―から責任を奪い取ることになるだけの空想に過ぎないのです。』
『ボーダーラインの人たちにとって、友人や家族は、彼らを拒絶したり圧倒したりする存在ではなく、ゆるぎなく、しっかりした存在である必要があります。ボーダーラインの人たちにとっては、自分の面倒は自分で見る必要があり、自分でできることをあなたにやってもらう必要はないのです。そうやって彼らを手助けするための最善策は、あなたがあなた自身を大切にすることなのです。』
『以下の3つのCと3つのGを覚えてください。私が原因(cause)ではない 私がコントロール(control)することはできない私が治すこと(cure)はできない 彼らから離れよう(get off) 彼らのやり方から抜け出よう(get out of) 自分の人生を生きよう(get on with)』
『ボーダーラインの人との関係によってあなたの自己価値が傷ついているとしたら、直ちにそれを修復するための手順を踏んでください。』
『ボーダーラインの人と生活するストレスに対処するため、セラピーを受けてください。私たちがノン・ボーダーラインの人たちを対象に行った調査では、彼らの75%がセラピーを受けたと言っています。』
『ボーダーラインの人に自分が巻き込まれていることに気づいたなら、あなたには親との間に未解決の問題があるのだと思って間違いないでしょう』
(第1章から第5章まで)

2010年10月 1日 (金)

「パーソナリティ障害」

「パーソナリティ障害 いかに接し、どう克服するか」 岡田尊司著 PHP新書

『パーソナリティ障害は、一言でいえば、偏った考え方や行動パターンのため、家庭生活や社会生活に支障をきたした状態といえる。』
『パーソナリティ障害の特徴、つまり、自分へのこだわりと傷つきやすさ、そして、信頼したり、愛することの障害は、パーソナリティ障害が自己愛の障害であることに由来している。』
『パーソナリティ障害として不適応を起こしたケースは、重い、あるいは複数の外傷体験が重なったり、養育上の問題や遺伝的要因などの不利な要因を抱えたケースだといえる。』
『境界性パーソナリティ障害の特徴は、一言でいうならば、両極端の間をめまぐるしく変動するということである。それは、気分と対人関係において、顕著にみられる。』
『境界性パーソナリティ障害の人は、そうした自己否定感や見捨てられ感のために、心に空虚を感じたり、気分が沈みやすい。』
『境界性パーソナリティ障害の人に接する場合、常に心に置くべき大切なことは、変わらないことが何よりもの支えになるということである。』
『人と一貫してつながる力を、育てていくことも可能なのだ。そのために必要なことは、人とすばらしい関係を築くことよりも、じっくりと長くつながることを大切にすることだ。』

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